2013年7月17日水曜日

6次産業化などについて【那覇市ほか行政視察】

なぜこんな暑い時に沖縄へ?というほど暑い沖縄に行政視察に行ってきました。那覇市はいまどき人口が増加してる稀な市。そして、人口32万人で中核市の仲間入りした市。市立病院や新庁舎など少しずつ秋田市を先行していることもあり、参考となりました。


沖縄県国頭郡(2013.7.3)カナンファームの6次産業化への取り組み


循環型農業を目指し新規就農され、6次産業化の取り組みをされているカナンファームの代表依田さんに現場を見ながらお話しを伺ってきた。農場には、パイン、ライチなどの畑とアグー豚や牛、ハウス栽培での果物。果物は高付加価値で、東京へ出荷される。塩パインはアイスクリームを共同開発するなど、加工にも力を入れる。そして、カフェと宿泊施設。農家レストランというにはおしゃれすぎる空間。売上の6割を占める。年商約5千万円。

JAに入らず、独自で販売ルートを開拓し、新しい農業へ挑戦するカナンファームには、国も注目をしているようだ。しかし、国の補助金に頼らず頑張りたいと言う。それには補助金のあり方にも問題がありそうだ。沖縄だからできる農業ではという疑問も当初あったが、訪問してみて感じたことは、地方が抱える農業の問題は同じ。打破しようとするには、人間の知恵が何よりも重要だということだ。

個人の感想として、6次産業化は新規就農者を増やし、農業以外のノウハウを取り入れることが必要だと思っている。しかし、農業者は新規の方をなかなか受け入れようとしない。共に新しい農業を作るというよりは、距離を置いて付き合っているような印象を受けていたが、今回のカナンファームでも同じ印象を受けた。そして、農業から宿泊施設併設へと業態を変えてきたカナンファームを見て、逆に宿泊施設が農業をはじめ、新鮮野菜を売りにしたらきっと良いだろうにとも思った。
産地と消費地が近いことは、消費者にとって大きな魅力となることは確かだろう。
農業の6次産業化にあたり、国、県、市それぞれが補助金を出している。しかし、そのあり方はこのままで良いのだろうかと考えさせられる視察だった。

那覇市役所(2013.7.4)
那覇市交通基本計画について

高齢者のバス利用について、沖縄の暑さは豪雪の秋田と配慮するべき点が似ていると思わせられた。暑さでバス停まで歩いて行ける距離を短めに設定している。渋滞が多い那覇市内ではバス利用に関する実証実験など様々な試みが開始されていた。バスがどこにいるか、携帯にメールが送られてくるなど、大雪の今冬にあったら良さそうなサービスが提供されていた。
また、新庁舎が地元企業が100%請負、89億円で完成したとのこと。セキュリティーの面や同線など、秋田市の新庁舎への参考ともなった。

余談ですが、那覇市役所には30分ほど早く到着してしまい、あまりの暑さで議会で庁舎内を見学しながら休ませてもらった。すると、市の職員の皆さんがその合間にようこそを意味する、めんそ~れの歌と踊りを披露してくださった。
観光県の沖縄。おもてなしの工夫が感じられ、ディスティネーション、国文祭などが続く秋田も、おもてなし力を磨かなくてはと思わせられました。

沖縄県立芸術大学(2013.7.5)
沖縄県立芸術大学における地域貢献活動について

秋田美大がスタートし、学生の教育だけでなく地域活性化の期待も大きく持たれていることから、沖縄芸大の活動をお聞きした。
離島への出前講座や市民に公開してのコンサートなど回数多く行っている。広報宣伝についてお聞きすると、大きな宣伝はしておらず、人気があるため参加者が固定しているのではとの懸念はあった。主導は教授が多いようで、それは秋田と同じ状況のよう。
しかし、秋田美大のように取りまとめる部署はないそうで、秋田美大がこの仕組みをうまく稼働できるかどうかが今後にかかってきそうだ。

キャンパス内を見せていただき感じたのは、学生一人に与えられているスペースが広いこと。秋田美大は芸術活動をするには狭いのでは?と心配になった。


そして、沖縄について。
秋田にいるとなかなか基地問題を目の当りにすることがありません。今回、辺野古や米軍施設にも案内してもらいました。日本について、米軍について語った時、印象に残った言葉。
「沖縄に対する飴と鞭。しかし、飴をもらう人と、鞭打たれる人が違う」という言葉。
ひどい話だが、現状を表しているのだろう。
基地で保障を受けている人と、騒音で困っている人は違うなど、いろいろな問題がこの言葉で納得する。安心という飴をもらっている日本人、鞭を受けている沖縄、とそう置き換えても良いのかもしれない。
日本人として取り組まなければならない問題と強く思わせられる訪問だった。