2014年8月16日土曜日

女性の管理職を増やすために

帝国データバンクが14日に「女性登用に対する企業の意識調査」発表し、各マスコミがそれぞれの視点から報道している。
秋田さきがけ新聞の報道では「県内企業の女性役員、管理職は5.2%」とのこと。県の実態調査の結果からということだが、元データが探せないのでこの数値についてはここでは述べない。

安倍政権が女性の積極活用を成長戦略に掲げたこともあり、注目も高い調査結果だと思う。女性の活躍の場を拡げたいという思いが私の議員になるきっかけでもあったので、この動きに期待している。

しかし、そう簡単ではないことは骨身に染みている。「残業」で仕事をこなすことが求められる職場では、子を育て管理職として働くことは大変だ。


帝国データバンクの意識調査に目を通していて、女性の管理職・役員への登用についての企業の意見の自由欄に秋田のコメントを見つけた。

・強制されるのではなく、女性自身ももう少し、管理職となるべく努力をしていただきたい(非営利団体、秋田県)


呆れたというか、残念な気持ちになった。
「管理職」になった瞬間から管理職として立派な働きをする人ばかりで、今いる管理職すべてが充分な働きをしているとでも思っているのだろうか?在職年数が経たから順番になっている男性だって多いのでは?
採用の時に管理職以上に出世させる人材として女性を採用していたのか?
キャリア形成を組織として筋道つけて行ってきたのか?人材育成は?
・・・と、次から次へと反論の言葉が出てきた。

女性の中には出世をしたくないという人もいるのは事実だが、「努力をしていただきたい」と組織の非を女性自身に押し付ける企業の意見に、まだまだだなと思わざるを得なかった。

私は30代前半で管理職になった。ベンチャー企業だったので、在職年数や年齢も関係なく昇格になった。残業は当たり前で、ノルマ達成のためにがむしゃらだった。あの生活で子育ては無理だろう。

管理職になって怖かったのが、年齢が上の男性の部下。
「悔しいんだろうなぁ。」
と、気を使っていたが、不思議にうまくいった。出世よりも専門的な仕事を認められたいタイプなんだとわってからは随分と助けてもらった。

初めて管理職になったのは建設会社だった。建設業は特に女性管理職が少ない。そもそも建設業に女性が少ないからなのだが、私が管理職になった時に、業界の専門誌から取材の依頼があった。建設会社といっても、ベンチャー企業で富裕層向けの建築家とつくる住宅という新しい会社だったので、その新しい業態で女性管理職誕生というのが話題性があると思ったらしい。しかし、私は広報部門で建設業らしい部門ではないので、取材はお断りした。管理職としての自信がなかったこともあった。

化粧品会社に転職してから、また管理職に昇格。少しは前の会社より上手くできるだろうと思ったが、結婚適齢期の女性陣のチームを率いることは難しかった。
「結婚しても辞めるな。子どもを産んでも辞めるな。」
と言い続けたが、仕事を続けて、昇格もとなると本人も周りも根気が必要。

子どもが熱を出し、子どもの風邪が夫にうつり、本人が高熱になりと仕事を休みがちになったり、ミーティング時間を子育て中の方にあわせたら営業マンのいい時間が拘束されるというデメリットが出たりと、管理職として調整、工夫しなければならないことが山積。
管理職が足りないと、昇格の打診をした女性からは断られる・・・採用の時点で、専門性を求めていた人にマネージメントもというのは無理だよね。と客観的には思うのだが、あの時は必死。必死になればなるほど、「管理職って大変だなぁ」と思われたのかもしれない。

女性の管理職を増やすためには、残業依存の文化をやめること。時間や場所に柔軟に対応できる仕事環境を持つこと。個々の状況(家族、健康、社会)も包括した仕事のバックアップ体制をとること。子育て、介護等を自分でするのか、他にお願いするのか選択しやすい仕組みをつくること。など、いろいろなことを進めなければならない。

意識調査で企業意見が
「女性が管理職として働けるようさらに後押しするので、女性も積極的に挑戦してください。」
と次はなるよう、私もがんばりたい。