2014年11月9日日曜日

いろいろな市長さんのお話しを聞く。

つくば市役所、土浦市役所、図書館総合展に行ってきました。

2市の市長さんとお会いし、図書館総合展では3市長さんの図書館づくりのお話しをお聞きしました。首長によって地域は変わります。

市役所を訪問したのは、大学同窓で作る議連で言ったのですが、地元紙に紹介されてびっくり。
視察は珍しくなくても、大学OB,OGという括りは珍しいのか?それとも地元の議員さんのお力か?
そして、訪問先の2市の市長さんは慶応に在学経験があるお二方なだけに、すぐに打ち解けてお話しいただけました。
人って、同郷、同窓、職種が一緒・・・など、いろいろな共通点から人間関係を手繰り寄せることがありますが、まさに慶應はその習性が強い気がします。
以下に訪問先について。

つくば市役所
つくば市】人口:221,119人

11月4日(火)13:00~16:45 つくば市役所

・ロボット特区の取り組みとセグウェイについて

つくばエキスプレス、研究学園駅からつくば市役所へ。看板があるところから庁舎まで、真っ直ぐな広い歩道。そして遠いなぁと思い歩きましたが、モビリティロボットセグウェイに乗らせてもらい、その広い歩道の用途がわかりました。
実際乗ってみると、少し慣れると乗りこなせそうです。
目線の先に動くイメージです。

セグウェイ試乗
セグウェイは時速が10kmまでしか出ないということもあり、心配される事故はまだ一度もないとのこと。
見守り防犯活動や、イベント、観光などで活躍中。しかし、車とは違い、走行にあたっては保安要員が必要で、広く日本中で使われるためには多くの課題があります。
秋田市内で使うとしたら、千秋公園のお堀から上まで登る観光利用などは楽しそうです。

セグウェイだけではなく、今後生活支援ロボットなどが求められていて、安全性を確保しながらも、ロボットを取り入れていくことは必要だろうと想像させられました。


・つくば市長 表敬訪問ならびに意見交換
市原市長と慶應義塾全国議員連盟

市原つくば市長は慶應の商学部から北里大学医学部に移られお医者さんから県議、市長というご経歴。研究学園なだけに、理系の市長さんが似合うという勝手なイメージです。
人口が増加し続けるつくば市は、ここで産まれたものを全国、世界の役に立てようという他とは違う意気込みを感じました。
教育問題や研究開発など市長さんの思いをお聞きしました。


・竜巻被害ならびに復興施策について
秋田にもある「竜巻」。まだ大きな被害の経験はありませんが、注意が必要です。
秋田市でもメールなどで竜巻注意法が出ることがたびたびあります。「どう注意すればいいの?」という声を良く聞きますが、屋内では「シャッター、雨戸、カーテン等を閉める」屋外では「丈夫な構造物に隠れる」などで身を守ることが必要です。つくば市ではそのような内容のパンフレットを配布していました。

被害が局所的であることから、市役所の対応にあたっての機能を現地近くにたちあげるなど、復興については神戸の震災の経験を見習うことが多かったようです。

また、新しく使いやすそうな市役所窓口には、地域消防や上下水道などの窓口もあり、秋田市の建設中の新庁舎窓口の配置はどうだったか確認しておく必要があるなと思わせられました。

土浦市】【人口】142,059人

11月5日(水) 9:15~11:45 土浦市役所
・土浦市長 表敬訪問ならびに意見交換
中川市長と慶應義塾全国議員連盟
土浦市役所
中川土浦市長は慶應OBで民間出身。やることはやる、引くときにはきっぱりやめる。そんな判断をされてきている印象です。

ハコモノもいらいなければ中止にし、新庁舎については、駅前のイトヨーカドー撤退の建物をコンバージョンして使う。その予算は新築と変わらないか、あるいはそれ以上かもしれないがそれでも。しかし、民有地を買い上げてそこに誘致をすることで市街地を再形成する。

秋田市に視察に訪れた方から「秋田市役所古いよねぇ」と言われますが、現在の土浦市役所も古い。そして小高いところにあり、不便。駅前移転も納得です。コストが同等でも建て替えしない理由は、駅前ゆえに、大工事をすることが難しいということもあるようです。
新庁舎への考え方、選択の違いを秋田市と比べてお話しを伺いました。

・機密文書リサイクル機器導入事業(見学)ならびに中心市街地活性化について

右写真の機械は、庁内で使われたシュレッダー済の機密文書を入れると、どろどろに溶かされ、伸ばされ、トイレットペーパーになって出てくるという地元業者さんが開発した驚きの機械。
リサイクルの状況を見える化しています。
コスト的には割には合わないようですが、安心感にはつながるかもしれません。

中心市街地の活性化については、庁舎移転、駅前に新図書館を建設し、ウォーターフロントを市が取得することによる街並みの再編が予定されていました。大ナタを振るった印象です。
それには、マラソン、花火を目当てにした首都圏から大量の観光客が見込めるからということです。秋田市に置き換えながらも参考になる計画でした。

図書館総合展】パシフィコ横浜

11月5日
・首長が語る地方行政の現状と図書館への期待
愛知県安城市長、佐賀県伊万里市長、埼玉県鶴ヶ島市長がご登壇。

「図書館」を従来の図書館としてではなく、他の役割を持たせることにより、地域に開かれた場にしていこうとしている3自治体のお話しでした。

確か安城市長さんだったと思いますが、「図書館がなくても生活に困ることがないから削ろうとすればできる。予算をつけるために理解をしてもらうためには、さらに役割を持たせなければならない」ということをおっしゃっていました。
海外の図書館を参考にしてまわったが、OECDの中で日本が一番図書館にお金をかけていない現状と、日本が図書館に力を入れる必要性があるとの熱いお話しもありました。

安城市は中心市街地拠点整備事業で従来の図書館を子ども発達支援センターに改修し、新しい図書館を従来機能に加え、ICT化対応やテーマ展示など多様化させる計画し、PFI事業でH29年完成を目指しています。
ブックスタートは全国の自治体の半分が実施していると言われていますが、安城市では絵本大賞を行い、独自に本を作っている点が目新しい事例でした。

伊万里市は慶應義塾大学糸賀研究室が行った全国の図書館関係者へのアンケートでその活動が優れているとしベスト10内に選ばれました。
市民協働の動きが認められたのではないでしょうか。
読み聞かせなどの従来のボランティア等に加え、合唱団まで。そして図書館フレンズによる図書館を育てる活動。
それだけ人が集まるとうるさいとクレームが出そうなものですが、暗黙のルールで上手く言っているとのことに驚きました。

首長の考え方により、図書館は変わる。そう思わせられるパネルディスカッションでした。


11月6日
・もしも保育士がいる図書館だったら
「もしも」がついていたんですね。すでにどこかで取り組んでいる事例をお話しいただけるのかと思ったら、これからそんな仕組みにできないのか模索しながら活動している皆さんのお話しでした。
現場の皆さんのお話しでしたので、「そういう大変さも今は出ていているのよね」と会場の皆さんがうなずくような場面もありました。

図書館の司書で保育士の資格を持っているかもしれないが、保育士としての仕事を図書館で出来ている人はいないのではなかいか?ということ。会場からは絵本の読み聞かせなどの時に膝にだっこして地域の人が溶け込んでいるとの話もあったり、前橋こども図書館では保育士がいても保育士として何かができるまでには至っていないことも紹介があり、同じ悩みと理想を持つ人達の会場一体型のパネルディスカッションでした。

保育という面だけでなく、多様な知識に応える場としての図書館、そして、「家族みんなで図書館に行こう!」と思える場にしなければならないという言葉が印象的でした。